白髪が生える6つの原因とは?
白髪が生える原因はおもに以下の6つだと言われています。
- 加齢
- 精神的ストレス
- 遺伝
- 栄養不足
- 紫外線
- 睡眠不足
これら6つの要素が原因で白髪が生えるのですが、それぞれ説明する前にまずは髪の毛の構造について解説していきます。
まずは髪の毛の構造を知ろう!
毛髪の構造を知ることで白髪になる原因を知ることができます。
髪の毛は、キューティクル・コルテックス・メデュラの3つの部分で構成されています。
この中で白髪の原因になるのはコルテックス(毛皮質)です。
コルテックスの構成成分は約90%がタンパク質で、コルテックスのタンパク質量が多いほど髪質が硬くなり、逆に少ないと柔らかい髪質になります。
残りの成分がメラニン色素や脂質などです。
よく耳にするキューティクルではなく、このコルテックスにメラニン色素が送りこまれることで髪の毛が黒くなります。
つまり、白髪が生える原因はコルテックスにメラニン色素が送りこまれなくなることなのです。
ここからは、メラニン色素が送りこまれなくなる原因を詳しく解説していきます。
メラニン色素が送りこまれなくなる原因とは?
メラニン色素は「メラノサイト」といわれる色素細胞が作り出しています。
メラノサイトが作り出すメラニン色素が髪の毛の内部に取り込まれることによって、黒い髪の毛が生えてくるという仕組みです。
分かりやすく言えば、白髪はメラノサイトによる着色がされずに生えてきてしまった髪の毛のことです。
白髪が生える6つの原因を徹底解説!
白髪が生えてくるのは、メラノサイトの働きが関係していることを理解して頂けたところで、白髪が生える6つの原因を徹底解説していきます。
白髪が生える原因① 加齢
個人差はありますが、基本的には加齢によってメラノサイトの働きが悪くなっていきます。
毛髪は4〜6年のヘアサイクルに基づいて抜け落ちていくのが自然なことなのですが、抜け落ちると同時にメラノサイトも失われます。
若いころは、次の髪の毛が生えてくるのと同時にメラノサイトも再生しますが、加齢によって再生しないケースが徐々に多くなっていくという理屈です。
白髪が生える原因② 精神的ストレス
ストレスを感じると抹消の神経が細くなって血流が悪くなります。
栄養は血管を通って運ばれていくため、ストレス過多が続けば栄養がスムーズに行き届かないようになり、結果的に白髪の原因になってしまいます。
白髪が生える原因③ 遺伝
白髪になりやすい人そうでない人がいますが、遺伝的な要因が強いと言われています。
白髪が生える原因④ 栄養不足
メラノサイトの働きを正常にするためには主に、タンパク質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素が必要不可欠です。
つまり、栄養不足になるとメラノサイトの働きが正常ではなくなるため、白髪が生えてくるわけです。
大事な部分ですので栄養素別にさらに詳しく解説します。
タンパク質
タンパク質の一種であるケラチンが、髪の毛の主成分の90%以上を占めています。
ケラチンは18種類のアミノ酸から作られていますが、その中でも特にL-リジンとチロシンと呼ばれるアミノ酸が重要になってきます。
L-リジンはオルニチンと一緒に摂取することで髪の育成を促す働きがあります。
L-リジンは肉類・卵・大豆などに多く含まれ、オルニチンはキノコ類・シジミに多く含まれています。
チロシンはメラニン色素の原料のひとつで、大豆・鶏肉・魚・タケノコ・チーズなどに多く含まれています。
ミネラルとアルギン酸
髪の毛の成長に重要なのは、ミネラルの亜鉛・食物繊維の一種のアルギン酸になります。
亜鉛は、髪の成長に必要不可欠なタンパク質の吸収を高める働きがあり、魚介類・肉類・大豆などに多く含まれています。
アルギン酸は、海藻の独特なヌメリを作り出している成分です。
髪を保護したり頭皮の乾燥を防ぐ役割があり、海藻類に多く含まれています。
ビタミン
ビタミンは多く存在しますが、髪の毛に対して特に重要なのがビタミンCとパントテン酸(ビタミンB群)になります。
ビタミンCは、肌や髪の毛を作るために必要なコラーゲンの生成に欠かせないため、潤いのある健康な肌や髪の毛を作るのに必要不可欠な存在です。
ビタミンCはお馴染みの栄養素で、柿・キウイ・柑橘類に多く含まれています。
反対にあまり馴染みのないパントテン酸は、身体を作るありとあらゆる細胞やホルモンの合成を助ける働きがあり、レバーや納豆に多く含まれています。
白髪が生える原因⑤ 紫外線
紫外線からダメージ受けた頭皮には活性酸素が生成されます。
活性酸素が多くなると体内が酸化していくため、細胞や遺伝子が正常に働きにくくなり、最終的に毛母細胞の働きが悪くなることで白髪の原因になります。
白髪が生える原因⑥ 睡眠不足
睡眠によってメラトニンというホルモンが分泌されるのですが、メラトニンには体内の活性酸素を除去する働きがあります。
つまり、睡眠が足りてないと活性酸素が十分に除去されないため、体が酸化して結果的に細胞や遺伝子が正常に働きにくくなることで白髪の原因になるわけです。
白髪が生える原因が分かれば白髪対策ができる!
白髪が生えてくる本当の原因はメラノサイトの働きが悪くなることですが、それには主に6つの原因が関係していることがお分かりいただけたでしょうか。
白髪が生える年齢や量に個人差があるのは6つの原因の内のどれかが影響しているのですが、原因が分かれば対策はしやすいはずです。
もちろん、白髪染めをすれば外見上は対策できるのは言うまでもありませんが、また時間が経てば元の白髪に戻ってしまいます。
最後に、白髪を黒髮に蘇らせる効果が期待できる「白髪サプリ」を紹介しますので、内側から白髪を予防して健康的な髪を維持したい方はぜひ、チェックしてみてくださいね。